1.プロマシアの呪縛(ミッション)
序盤のミッションから超高難易度のプロミヴォン、レベル制限による強烈なジョブ縛りなどで、身近でも多数の人が辞めてしまったことから、世間の悪評は否定しません。が、ヴァナ・ディールという世界の成り立ちの謎がだんだん解かれていくスケールの大きさや、入り乱れる思惑、数多くの主要登場人物それぞれにバラエティに富んだメイン・サブストーリーが用意されていることなど、大ボリュームの出来です。ただ、今やったらプロミヴォンとかフ・ゾイの王宮めぐりとか、あまりにも時間がかかって理不尽なダンジョンにブチ切れてるかもな〜。これらの移動がつらい系のミッションの記憶は美化または消去されてるかも。当時は戦白吟の3ジョブ、アタッカー・回復・支援でそれぞれ1ジョブずつ持ってたのでPTにだいたい席はあったし、攻略速度は3〜4番手くらいで、そのころにはもう出回っていたBFの情報(特に弱体アイテム)に乗っかれて少しは楽できたというのもあるかもしれません。
名シーンを1つ挙げるなら…
※ネタバレ注意:「天使たちの抗い」でプロマシアの封印が解かれてしばらくした後、カメラアングルとかで隠れていたプロマシアの顔がついに明らかになるところですかね(正確にはチラチラ写ってたけど)。なので、公式サイトの上位ミッションBFキャンペーンの告知で、プロマシアの顔を自らネタバレしてるのは正直言ってかなり不満です。
また新規追加BGMはだいたい好きです。「Faded Memories - Promyvion」(プロミヴォンBGM))もバックで流れてる不安を煽る旋律が好きなのでそんな眠気は感じないです。ただその旋律のボリュームが小さいのであんまり聞こえないかも…。「Turmoil」(BF戦BGM)はちょっと微妙かなぁ…やっぱり嫌なことも多かったので…。BF戦はこればっかり流れるので、もう1曲くらい欲しかったかなぁ…。
2.アビセア三部作(「禁断の地アビセア」「アビセアの死闘」「アビセアの覇者」)
公式には「バトルエリア拡張コンテンツ」という位置付けで、乱獲・箱開けレベル上げ、エンピリアン防具やエンピリアンウェポンの取得がクローズアップされることが多いと思います(往時の大混雑も今は昔、今となっては常時0〜数人しかいない寂しいエリアになってしまっていますが…)。一方で各種クエストやいわゆるアビセアメインクエストが、エンピ防具の型紙やジェイドなどのアイテム取得のための添え物かというとそんなことはなく、滅亡に瀕した世界という空気がきちんと作り込まれていると思います。本来は同じエリアにいるキャラが、アビセアでは別々のエリアに分断されてもう会えないとか。テクスチャ貼り替えただけ・ちょっとオブジェクトをいじっただけの同じマップでも、違う目的やルートで訪れると全然別の雰囲気になるのも新鮮でした。
※ネタバレ注意:前述の通りプロマシアミッションがお気に入りなので、「プロマシアに負けたif世界」という、もう1つのプロマシアミッションとしてもとてもよくできてるなと思っています。なので、アビセアの後日談?続編?がグラブルコラボという形で外部に持っていかれたのは非常に残念ですね…。本家で続編ないのかなぁ。
BGMは「Abyssea - Scarlet Skies, Shadowed Plain」(フィールドBGM)と「Melodies Errant」(通常バトルBGM)どっちもずっと聞いていられますね。一方でラスボス戦BGMはちょっと微妙かな…何か違うんだよな〜。
3.過去ウィンダス連続クエスト(「胎動、牙持つ乙女」〜「魂の果て」)
過去ウィンダス連続クエストは、数あるストーリーの中でも特にお勧めできるので是非やってもらいたいと思います。ただ、前提となる知識が膨大なので、いきなりこれやっても話についていけない・十分に楽しめないんじゃないかなぁ…という気もします。少なくとも現代ウィンダスミッション及びスターオニオンズ団関連クエスト、プロマシアミッション、狩人AF取得クエストあたりをやっておくといいと思います(他にも何か忘れてるかも…)。
名シーンばかりなんで絞るのが難しいんですが3つ挙げるなら
※ネタバレ注意:まずは「降臨、異貌の徒」ですかね。タルタルが死んでるシーンはかなり珍しいです。特に直前でミスラ傭兵が大量に死んでるのにタルタルは死んでないのか〜っていうシーンを見せつけた後だからなおさらだと思います。次に「淑女たちの饗宴」にてレコ・ハボッカの台詞「口を慎むように。レディ・シャントット。」シャントットが出てくると場の空気がぶち壊しになるので好きじゃない(むしろ嫌い)なんで、よくぞ言ってやったって感じでした。で、「星月、その姿は」これは全ストーリー中でも1〜2を争う屈指の名シーンだと思います。「Ragnarok (BGM)」は流用なのに、このシーンにピッタリはまってますね。
他にも名シーンだらけなんで3つだけというのは本当に惜しいです。でないと長くなりすぎるので…。
4.ウィンダスミッション(「ホルトト遺跡の大実験」〜「月詠み」〜「子供たちへ」)
前述の通り、過去ウィンダス連続クエストの前提知識として必須だと思います。また、フェンリル取得クエストや、スターオニオンズ団関連クエストも含みます。過去の出来事の前提であると同時に帰結であるので、少しややこしいですが…。また、召喚士AF取得クエストの知識も少し必要な場面があります。
※ネタバレ注意:星の神子を含めてタルタルがいかに「怯懦」の闇に翻弄されているのか、フェンリルのどれだけ強大な力を持っているのか(プロマシアミッション(羅針の示すもの)での「1万年後、世界の終わりが来る者がタブナジアに生まれる」は、人類が立ち向かう力を得るため、エシャンタールがフェンリルに1万年の猶予を作ってもらったわけですね)、設定の上に立ったストーリーが展開されているところが評価高いです。あとミスラ達がウィンダスに向ける複雑な感情がうかがえる台詞を聞けるので、進行度に応じてそのあたりに立ってるNPCに話しかけると面白いです。だいぶ辛辣なものもあったりします。
5.狩人AF取得クエスト(「罪狩り」〜「断ち切らん、その鎖を」)
こちらも過去ウィンダス連続クエストの前提知識としてやっておいたほうがいいと思います。やはり時系列はこちらが後(現代)なので、過去クエストの後にやってもよいですが、少なくとも両方やったほうがきちんと話が完結します。
※ネタバレ注意:フェンリルの派手さに隠れがちですが「光の弓」関連ストーリーも名シーンだらけです。
6.学者AF取得クエスト〜限界突破クエスト(「その名はシュルツII世」〜「真紅のグリモア」「グリモアを継ぐもの」)
学者AF取得クエストのストーリーは限界突破クエストで完結するので、他ジョブで限界突破済みでもやる価値はあります。が、当時のレベルキャップLv75で挑んでもかなり苦戦しました…結構やり直した記憶があります。
※ネタバレ注意:限界突破クエストとしては珍しく、バトル勝利後に長めのイベントシーンがあります。ビフロンス伯爵(Count Bifrons)は一般のNMとして出現するので、残念ながら後日談追加の期待は(開発規模縮小とは関係なく)なさそうですね。
7.魔導剣士関連クエスト(「エンデヴァー<理の覚醒>」〜「プリオーデイン<天命の匣>」「フサルク装束」)
魔導剣士限界突破クエスト、AF取得クエスト、いわゆるレリック装束取得クエストです。
※ネタバレ注意:「プリオーデイン<天命の匣>」ではここでもかなり珍しいタルタルが死んでるシーンがあります(こちらは実際は生きていることが続きの「フサルク装束」でわかりますが)。また、エピオラトリー取得クエスト「クイエセンス<裏式>」に少しだけ続きますが、そこまで大きな関わりでもないかな…。
8.神在月
6属性召喚獣取得クエストではイフリート達やカーバンクルが一体何の話をしてるのか…世界の真実の姿やら何やら…さっぱりわかりません。その謎はこのクエスト(とプロマシアミッション)を進めることでようやく意味がわかるようになります。
※ネタバレ注意:カーバンクルが割ととんでもない狸だなというところと、ともすれば「召喚獣」とひとくくりにしてしまいがちな「眠れる神」と「霊獣」の立場や目的の違いが明確になるところが面白いですね。というか「眠れる神」は騙されて(冒険者にも)使役されてるんですよね…。
「Touch Battle #2」(ジラートBF戦BGM)は不穏なイントロから危機感を煽る構成が好きですね。あと召喚獣を倒した後にちょっとだけ流れる「Recollection」(イベント用BGM)が結構好きだったりします。
9.修羅の道(アトルガンミッション)
同名のイベントが3つあるんですが、アトルガンミッションの「修羅の道」です(他はクエストの「修羅の道」と上位召喚獣BFの「★修羅の道」)。
※ネタバレ注意:そもそもアトルガン皇国自体がとんでもなく「悪い国」なことと、オーディンの台詞回しがアホっぽいのでアトルガンミッションもまとめて嫌いなんですが、このシーンだけはルザフの抜刀モーションが格好いいのでお気に入りです。
なお「Iron Colossus」(オーディン戦BGM)は好きなんですが「Hellriders」(エインヘリヤルBGM)は微妙ですね…。
10.過去世界(「アルタナの神兵」)
冒険者の時代では、結構な物事や人物が「20年前」の影響を受けていることが語られていたけれど、語られているだけで実際はどうだったか触れられる機会はほぼなく、実際に20年前の過去世界に行って触れることができるというのはかなり大きいですね。今は見る影もありませんが…当時のカンパニエバトルでは、話の上だけで登場していた人や敵と戦える、ちょっとしたエピソードもあったりする、と単なる経験値稼ぎ以上のものがありました。
※ネタバレ注意:アルタナミッションに関しては…当時3か月ごとにしかバージョンアップがなく、ミッションとクエストを交互に実装、つまり話の続きは半年後、という具合でテンポが削がれていたのは否めないですね…。今なら一気にやれるかと思えば、ミッションとクエストを交互にある程度進めないと先に進まない、というのも足止め感があってもったいないなと思います。ストーリー自体はよくできてるし、イベントシーンのモーションはここで完成したといっていいほどよく動くので、是非見てほしいですね。ただノユリをコメディリリーフにしたのはちょっどどうなんだろうかな。
なんかちゃかされることも多い「Roar of the Battle Drums」(カンパニエバトルBGM)は結構好きです。あと「Kindred Cry」(ウォークオブエコーズBGM)は大嫌いです。(過去世界と関係ないけど)オデシーで延々とこれ聞かされるのは本当に苦痛です。多分意図的だと思うんだけど、調子外れの音が鳴るのが我慢できないので…。
挙げようと思えばいくらでも挙げられるというか、「あれもこれも」という声を聞いたら「それもよかった」ってなりそうな気がします。が、ホントきりがなくなるのでこのへんでw