2020年のコロナ禍による開発運営のリモートワーク対応以降、公式フォーラムに開発運営の投稿が急減したと感じていました。しまいには2023年6月2日の投稿で、今後は毎週のまとめ投稿も行わないと宣言されました(もっとも、このまとめ投稿に意味があったのか大変疑問ですが)。
それで、「開発運営の投稿が急減したと感じ」ていたのは文字通りの体感なのか、実際に減っていたのか、データに基いておおまかに確認してみることにしました。なお、今回は日本語フォーラムのみを対象としています。
データソース
そこで DevTracker履歴 を間接データとして用いることにしました。このカテゴリは先の「毎週のまとめ投稿」の履歴です。各「毎週のまとめ投稿」には、その週に行われた開発運営の投稿が含まれているので、その件数を数えれば、全体の「開発運営の投稿」を導き出すことができます。
各「毎週のまとめ投稿」では、その週に行われた開発運営の投稿は基本的に「<li>」リスト形式で記載されています。ただし、実際の開発運営の投稿ではなく、公式イベントやキャンペーンの告知が含まれている場合もあります。そのため各投稿数から、大変おおざっぱにそれらの分を -3 することにしました。
グラフ
で、取得したデータをグラフ化したものがこれです。
推移
「コロナ禍(2020年)以降、開発運営の投稿が急減した」のは体感ではなく事実、ということを前提として、推移を見ていこうと思います。なお、個々の投稿内容はさすがに多すぎて見ていません。単純に量だけと、当時起きていたイベントだけを関連付けて見ていきます。
- 2012年
- 投稿数がそれなりに多いが、新コンテンツが多数実装されたため、その説明が多かったものと思われます。
- 新ナイズル、レギオン、リンバス-II、エインヘリヤル-II、ミーブル・バローズ、サルベージ-II
- ほか、各種アビやWS、魔法の調整、ヴォイドウォッチの緩和ほか、いわゆる「ウッコ・ビクスマ弱体」による炎上案件などもあった模様。
- 2013年
- 「アドゥリンの魔境」 実装。
- この時期はアドゥリン関連の説明が多いようです。
- スカーム、レイヴ、メナスインスペクター、モグガーデンなど
- また、悪名高きアドゥリンショック(メナスショック)の時期です。
- 6月のスパイクは風水士・魔導剣士のメリポアビ、アイテムレベルの説明です。
- それ以外はモンストロス・プレッジ(モンプレ)、フェイス、エミネンス・レコード、HP間ワープ、上位BF、AF109/119打ち直しなど。
- 2014年
- 「アドゥリンの魔境」ミッション完結。
- まだアドゥリン関連の説明が続きます。
- アルビオン・スカーム、インカージョン、モンスター飼育、エルゴンウェポンなど
- それ以外はサージウォーク、ゴブ箱、ウォンテッド、ギフト、ケット・シー召喚、アトモス召喚、レリック防具109/119打ち直しなど。
- 2015年
- ヴァナ・ディールプロジェクト「ヴァナ・ディールの星唄」
- 前年よりあからさまに投稿数が減っており、この時は本当にFF11を閉めにかかっていたんでしょう。
- その一方で新実装コンテンツも多かったりするので、その説明も多そうです。
- ベガリーインスペクター、ギアスフェット(イオニックウェポン)、ドメインベージョン、シニスターレイン、エンピ防具109/119打ち直しなど。
- 2016年
- 星唄後の時代(1)
- 投稿数がじわじわ減っていますが、当時はそこまで気にならなかったんじゃないでしょうか?
- が、まだまだ新実装コンテンツがありました。
- アンバスケード、マウント、マスタートライアル、オーメン、AF119+2/3実装。
- また、PS2、XBOXでのサービスが終了しました。
- 2017年
- 星唄後の時代(2)
- やはり少しずつ投稿数が減っていますが、そこまで劇的なものではないようにも見えます。
- 新実装コンテンツはまだありました。
- 15周年記念イベント、エスカッション、デュナミス-ダイバージェンス(サンド,バス)、レリック防具119+2/3(足,手)、オーメンOu追加と同時にアライアンス対応化
- 2018年
- 星唄後の時代(3)
- 投稿数があからさまに減ったのは実はコロナ禍からではなく、この2018年のようです。
- 新実装コンテンツはまだありましたが…後述。
- デュナミス-ダイバージェンス(ウィン,ジュノ,WAVE3,RMEEA残魂強化)、レリック防具119+2/3(頭,脚,胴)、マスター専用武器(青武器)、ジョブ首、AMANトローブ、アンバスケード武器(1〜3段階)、ReFrienderオープン
- 2019年
- 星唄後の時代(4)
- 2019年が順当に投稿があった最後の年のようですね。
- 新実装コンテンツ
- ディード、上位BF(セルビナ)、アンバスケード武器(4〜5段階)
- 2020年(コロナ禍)以降
- ほぼ投稿がなくなりました。
- 新実装コンテンツ
- 2020年
- 静かなる森
- オデシー シェオルA/B/C
- 蝕世のエンブリオ
- 2021年
- ジェールV0〜V15
- ★神龍
- マスターレベル
- 2022年
- ジェールV20、V25
- ソーティ (エンピ防具119+2〜3)
- プライムウェポン1〜2段階
- 2023年
- 蝕世のエンブリオ完結
- プライムウェポン3〜5段階
考察
2018年にはダイバー4エリアが揃い、WAVE3追加、レリック防具119+2〜3、RMEEA残魂強化、マスター専用武器(青武器)、ジョブ首といった、超強敵や最終装備群が追加されていますが、これらは順次解放されただけで、2017年中にはすべて完成していたと予想します。おそらく予算があった2017年時点ではダイバーとオーメンが最終コンテンツとして開発されていたのでは?という気がしています。そして、おそらくエンピ防具119+2〜3はこの時点ではキャンセルされていたのでは?と思います。
では、2020年にオデシーやエンブリオなどを追加するほどの予算が出たのは何だったんでしょうか? 昨今のプライムウェポン第4段階に匹敵する大炎上でもない限り、公式フォーラムはほぼ放棄されたと同然と思われるので、開発運営からの投稿数からそれを考察するのは難しいですが…。よく考えたら2022年5月は20周年でした。それに向けて2020年から3年分の予算が出たのかもしれません(2023/8/5追記)
妄想(読まなくていいです)
まったく根拠のない妄想ですが、開発運営は公式フォーラムに一切アクセスしない(または、アクセスしてはいけない)ことになっていて、定期的にコミュニティチームがすべての書き込みに目を通して取捨選択・清書して開発運営に届けて、それを受けて回答などを作成、コミュニティチームが開発運営の名前で公式フォーラムに書き込んでいると思っています(漫画家宛のファンレターは一旦編集者や担当者がフィルターしてるのと同じ建付。「ちょっと今回酷い書き込み多かったですね…」とか言うことはあるかもしれませんが)。
全然根拠のない妄想ですが、コミュニティチームはフォーラム運営やサポートセンター業務に通じていても、FF11専任でなければFF11に通じているわけでもないので、フォーラムの書き込みのどこがくみ取るべき要点なのかわからないからきちんとしたまとめを上げられず、開発運営から実情を把握してない回答や噛み合っていない答えが返ってくるような気がしています(開発運営が実際にプレイしてないからというのもあると思いますが)。
これらは何の根拠もない妄想なので、本気にしないでください。